ANONYMOUS;CODE

題名のゲームをクリアしましたので感想を書いておきます。以下ネタバレ全開要注意!!

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自分の科学アドベンチャー歴は初代シュタゲだけ。「比翼恋理のだーりん」は途中で挫折、「Occultic;Nine」は一話目で挫折しました。本作はだいぶ難産だったらしいですが、そのへんの経緯はまったく知らないので、個人的な評価には反映されません。

正直な感想としては「名作になり得た佳作」でしょう。牧瀬紅莉栖という切り札を出している以上、シュタゲファン向けの集大成的な作品だったと推察します。個々のネタは良質なのですが、なんかこう、絶妙にまとまりが悪く、非常に惜しい作品になってしまったな、というのが第一印象でした。なんでこうなってしまったんでしょうね??

序盤から違和感があった演出面は、UI/UX が妙に凝っていて、これ、プログラミング大変だったろうなあ、、と同情します。もしかしてこれのせいで発売が延びたんじゃないの??という気がしました。凝っているから評価が上がるかといえばそうでもなく。。要するにペルソナシリーズという偉大な先駆者には到底敵わない凡庸なものになってしまったな、という感想です。

観測者視点やセーブ・ロードといったゲームのメタ的な大ネタは「Ever17」「UNDERTALE」「OneShot」「ニーア・レプリカントゲシュタルト」などの先駆者を超えるものではなく、驚きが薄かったです。「ハッキングトリガー」も、フラグ(トリガーがかかる場所の総当り)探しの面倒くささが先行してしまい、、ゲームの発売があと10年発早ければすごく評価されたかも??

キャラクターの魅力も若干薄かったなと。Twitter にも書きましたが、アクの強いキャラが少なくて、特に主人公が高岡ポロンである必然性がよくわからなかった。蘇我アスマも「AKIRA」におけるアキラ・鉄雄の融合といった感じで、どうにも小物感があったし、悪役として徹底するなら最後まで敵対すべきだったと思います。登場キャラがみんないい子すぎて、絶望感が薄まってしまったなと。絶対的な力を持つ我々プレイヤー(観測者)と敵対させるなら、同じ次元に住む敵を用意したほうが良かったのではないかなというのが素人の発想です。いやまあウインドとかいい味出してましたけどね。

プレイしてて一番気になったのは、場面転換が多すぎるのと、その都度セリフや BGM がぶつ切りになったりするので、緊張感が全然持続せずに眠くなってしまう場面が多かったことです。シナリオスクリプトのせいなんですかねえ?メリハリがなくて、4コマや3分アニメを連続で見させられている気分でした。シナリオの分業とかの影響ですかねえ。。先の UI/UX と併せて、演出面のメリハリに欠けていたのが、本作のチグハグ感を最後まで拭えなかった要因だと思います。

結論としては、なんだろーなー、どうしちゃったんだろう??もう少しなんとかならなかったんですかねー??です!!!!!