イースIX -Monstrum NOX-

IX -> 9

ということで「イースIX」をクリアしたので感想を投下。以下ネタバレ全開要注意!!

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一言で感想を述べれば「イースVIII」に対する「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」、要するに外伝だったかなと(個人の感想です)。

まずはシステムについて。街については要するに「アサシンクリード」みたいなもんと言って差し支えないだろう。箱庭内のオープンワールド、しかし人の往来は少なく、そもそも住民の住居どうなってんの?みたいなのもあり、世の中のオープンワールドを頑張って取り入れたけど、作り込みの大変さとの折り合いをつけるために、この辺の規模に収めるしかなかったんだろうなと想像する。街以外のダンジョンやフィールドに高低差がほとんどない、というか、あるにはあるんだけど、異能で登れなかったりするので、実質 2D みたいなもんだった。このへんはイースっぽいといえばイースっぽいけど、もう少し頑張って欲しかった。

他の親密度やら防衛戦やらもまあ「VIII」の延長線上かつちょっとコンパクトに纏めてきた塩梅で、面白いことは面白いんだけど、目新しさはないとも言える。開発期間が2年だったそうで、短期間でなんとか新作として成り立たせるには仕方なかったんじゃなかろうかと想像する。ということで、箱庭、システムの踏襲、短期間開発、といった辺りで、神トラに対するムジュラっぽさを感じたので、冒頭の発言となりました。まあどうでもいいですね。

戦闘について。諸事情(積みゲー多くて死ぬ)により、できるだけ早くクリアしたかったので、難易度はイージーでやりました。あまりにもぬるいので(あたりまえだが)、最後の方はノーマルでやったりもした。まあ、イージーだと経験値が多いようで、結果的にレベルが上がりすぎたのか、ノーマルでも楽勝だった。フラッシュムーブ&ガードを含めて全体的にとてもスピード感があって、このへんはプログラミングを頑張ってるなーという気がした。ところで最近のイース(難易度ノーマル以上)は、後半の敵が硬すぎると思いませんか?私は硬すぎると思います。

シナリオについては、アドルを2人出すことにより、どうなってんのこれ感を終盤まで引きずる展開で、これ「VIII」じゃん?って素直に感じた。 最初はアドルの父親の話かな?とかおもったけど、時間軸的におかしいな、となって、アネモナの話が出た辺りで、どっちかが人形なんだろうか?とか思った(あんまり当たってなかった)。だってホムンクルスとかを使い出したら何でもありでは?まあシナリオの意外性を引きずるためには仕方ないところだったのだろう。真相を知りたくてプレイを急いだ面もあるので、まんまと引っかかったとも言えるし、印象に残るシナリオでお見事でした。アドルが「VIII」どころか、過去作のどれよりも、主人公主人公してたのはとても高ポイント。

アドル以外については、怪人たちの掘り下げにより、6以降の他キャラの空気感がなくなり、アドル以外も積極的に使ってやるぜ!!という気分になったので、この路線は大変良いと思った。まあ、個人的には、出てくる主要キャラが、みんな揃って含みのある物言いをしやがるので、大変イライラもした。このへんの厨ニっぽさは実に近年のファルコムっぽいと思う(よくわからんけど)。「後で」とか言わないで「今すぐこの場で真相話せやオラー!」と強く思いました。

BGM については印象に残る曲が多かった「VIII」に比べるとやや弱かったかなーと。冒険できるフィールドが少ないとフィールド曲も減るのでしかたねーのかも。ロック調が多いのは時代の流れかな。たぶん一つ一つの曲のクオリティは高いんだろうけど、近年のファルコムっぽいなあ、という感じでした。

ファルコムの社長のインタビューとか読むと「VIII」からの新規ファンを意識しつつも、オールドファンのための演出もちょくちょく入れてたようだ。アドル(のホムンクルス)がよく喋ったり、ところどころに過去キャラの話(花びら集めとかラスボス後の魂のところとか)を混ぜていたようで、プレイ中は気づかなかったけど、ネット上で調べると、あれはフィーナだダーナだとか、みんなよく分かるよねえ、と感心しきり。なおみんながエルンストと思われたキャラはダルク=ファクトだそうです。わかるかそんなもん!!

総括。評価としては9億点です!