FINAL FANTASY XVI

題名のゲームをクリアしましたので感想を書いておく。以下ネタバレ全開要注意!!

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クリア時のデータは、プレイ時間約 60 時間、武器は作らず、モブハントは5匹くらい残っている、という感じ。クライヴの部屋の思い出の品の右端だけ空いているので、サブクエがまだ残ってるのかも?(あえて調べてない)

さて、本作を一言で強引にまとめるのであれば「FINAL FANTASY XIV オフライン」だった。いったい何が FF14 なのか?を箇条書きでまとめると、

  • フィールドやダンジョンが ID と同じく一直線の作り。中ボスがいて大ボスがいて、終わったら次の ID に移動するというシーケンスは FF14 のメインクエの流れそのもの
  • クリスタルの扱い、呪文やアイテムや召喚獣の名前など、過去作のイメージを極力守るという、リスペクトを欠かさない委員長的な真面目な作り
  • サブクエの流れや、集めたアイテムを相手に渡すときに手元を映さないところは FF14 で培った絶妙なカメラワーク。そいえば今作はキャラクターの裸がやたらでてきたが、とにかく明るい安村を超える力(カメラワーク力)で肝心な場所を隠す熟練の技が光っていたことを記しておきたい
  • ラストの殴り合い。ゼノス戦もそうだったけど、なんで殴り合うの??剣で斬れよ??

といったところ。これはもう FF14 プレイヤーとしては逃れようのない評価軸というか、もし自分が FF14 を未プレイならば、まったく違った印象になっただろうなと思う。

それはさておき、FF16 の大発明は召喚獣戦でしょう。ぶっちゃけこれだけで FF16 は傑作と言っていいほど熱いシーケンスを楽しめた。特にデビルタイタン戦はロック調の BGM と相まって鼻血が出そうなほど楽しかった。つーかイフリートが小さすぎてなんでこれで大きすぎるタイタンと勝負になるんだ??と誰もが思ったことだろう。神話級のキャラがバンバン出る点は「ゴッド・オブ・ウォー」に近いとも言える。まあクレイトスもおっさんだし。

おっさんと言えば、クライヴは FF シリーズで類を見ないほどの真面目かつおっさんな主人公だった。愛するのはジルとトルガル(とジョシュア)だけ。街の人からホイホイと大量にサブクエストを引き受けていく様は、ヤクザじゃない桐生一馬とも言えよう。異世界転生した桐生ちゃんだね。異世界の割には人間族以外の種族が少なくて(チョコボモーグリがちょっと出てくるくらい)、FF らしい華やかさに欠け、人間同士の暗いドロドロの抗争に終始した面もあった。他種族はモデリングが大変とかいう理由なんだろうか?

アクション RPG 化した今作は、実質的にクライヴ一人のパーティなので、「これは FF なのか??」という疑問は最後まで残った。この決断はクライヴの好感度を爆上げるには寄与したが、ややつらい部分も見られた。それは別のゲームならばパーティメンバーで分担する役割を、クライヴ一人に集中させたため、セリフがやたら多くなってしまったのと、パーティメンバーが空気になってしまったところ。

特に台詞回しは FF14 の暁のメンバーが全員合体したかのような(FF14 では暁月の後半で特に顕著だった)各キャラクターが分担して喋るシーケンスを、ひとりで担っていたため、アルフィノやアリゼーやウリエンジェが言いそうなことを一人で言う羽目になり、聞いてる方が辛くなった。なのでクライヴの声優さんには他の声優さんの5倍くらいのギャラをあげて欲しいです。

戦闘バランスは、オート系の指輪を用意して、とにかく全員にクリアさせようという、これまた FF14 的な親切システム。万人に愛されようとする作りは評価されるべきではあるだろうが、逆に尖った部分が全くなくなってしまって、本作の印象が薄まってしまったことは否めない。ボス敵の動きは単調で非常に予想しやすくパターン化が容易だったため、召喚獣以外のボス敵は、モデリングの苦労の割にはあっさりと倒されてしまうので、スタッフの方はガッカリしたのではないだろうかと心配になる。

なお、自分のバトル設定はアクションフォーカスで、召喚獣はイフリート、ガルーダ、シヴァ、指輪はオートポーション、オートスロー、オートトルガルを最初から最後まで装備していた感じ。この辺のスキルの選定はめちゃくちゃ嫌いなので、ほぼデフォルトを最後まで貫くのが自分のスタイル。余談だがラスボスにトルガルがついてこないことを知らなくて、ええ!!オートトルガル意味ないじゃん!!!と後悔したものです(戦闘中は装備変更ができないため)。

ストーリーは終始暗くて救いがなく、現実の人間に近いキャラ造形たちの表情の悲壮感と相まって、なかなか辛いものがあった。強引に比較するなら、蒼天の後半みたいな感じかな。。FF ってけっこうなんでもやっていいという風潮があるのに、ここまで真面目に作らんでもなあ、と思いながら最後まで到達してしまった。大国間の情勢の変化をヴィヴィアンやハルポクラテスに集約させていくシステムは結構面白かった。

その他つらつらと。

  • クライヴが見てるわけじゃないシーンなのにジョシュアをマルガラスと呼ぶシーンがあったけど、え??ジョシュア死んだよね??隠し兄弟かな??と思ってしまった。その後、割とすぐにジョシュアと判明するので、なんであそこは偽名なんか使ったんだろうか?という疑問が拭えない
    • つーかジョシュアって仲間になる前はほとんど瀕死だったのに、仲間になるとめっちゃ元気で、こいつなかなか死なないなあと思った。あとなんでそこまでクライヴが好きなのか?
  • オーディン斬鉄剣で海が割れるけど、あのときの海水の表面張力どうなってるん?
  • ディオンいいヤツ、めっちゃイケメン。しかしラストバトルでバハムートに顕現できたのはなんでだろう??(ジョシュアも含む)
  • おっさんが多いおっさんファンタジーという噂はほんとうだった。ミドとジルが束になって頑張っても勝てなかった。
  • BGM は大変よかった。数えてはないけどゲームの規模の割には曲数を抑えてそれぞれの曲の印象付けを頑張っていたと思う。関係ないけどオーケストリオン楽譜が高すぎるのは納得いかない。無駄な苦労はしなくて良いオフラインゲーだぞこれは!!

エンディングなどの考察は他の人におまかせします。DLC は買うかはわかりません!!