ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島

だいぶ前にクリアしたけど感想をかけてなかったので少しだけ。

このシリーズはプレイした人たちからの評判がすごくいいというのと、特に2がいい、という口コミを信じて購入しました。1もマインクラフトも未プレイだったので、どうなることやらと思いましたが、実に懇切丁寧にゲームが進むため、そのへんはまったく安心しながらプレイできました。致命的な進行不可バグがあるらしいと聞いてましたが、妻が先にプレイしていて注意点を教えてくれていたため、最後までバグには遭遇しませんでした。

さて・・・我々ドラクエど真ん中世代としては、ハーゴンやらシドーやらムーンブルクやらという名前が出るだけでテンションアゲアゲなわけです。考えてみれば、ドラクエ II のその後を描いた作品というのは、これが初めてなんじゃ?(他にあったらすいません)。単なるファンサービスにとどまらず、原作リスペクトを随所に散らしながら、if としてのドラクエ II の世界を巡る体験が 30 年間を経てできるなんて、製作者の皆様には感謝の一言です。ロンダルキアローレシア城の幻を見せられたときは本当に感動しました。ストーリーの展開を無視して早い段階でロンダルキアに到着して現地のモンスターたちに「まだフラグ立ってません」的なセリフを匂わせられてしまった点だけが悔やまれます。

全編を通じて創造と破壊という相反するテーマを主人公とシドーくんに役割分担させるというのも、ドラクエ II のための設定だなあと感心しました。んで、自分が創造したものを破壊されるというのは、世の中の物語にはよくありますが、実際に破壊されたときのダメージと怒りは凄まじいなと。マギールが殺されたときは「おのれ、、、、よくも、、、よくもマギールを!!!!!ヒババンゴ絶対許さん!!!!!!」と、ドラクエでは雑魚キャラのヒババンゴにこんなに怒りを感じたことはありませんでした。ここはマインクラフトの創造性をうまく演出に使ってましたね。

各キャラのセリフはとにかくドラクエ節全開で、堀井雄二さんがどこまで絡んだかはわかりませんが、短文なのにわかりやすくてしかも面白いので、シナリオライターさんには拍手を贈りたいです。ちょっとした違和感はエンディング前に各キャラが饒舌に喋りだしたときくらいです(いいこと言ってるんだけど、ちょっと説教臭い&語りすぎだなあと、めんどくさい感想を置いておきます)。先のリスペクトもそうですが、ドラクエ大好きなスタッフたちが作ったんだろうなあとは想像できます。ただ、シドーくんとのハイタッチとか、先の違和感と併せて「よくできすぎている」箇所が、逆に優等生を目指しすぎてるかなあと思いました。昔のドラクエはもうちょっと隙があったので、現代風な作り方だと、こうなってしまうのは必然なのかもしれません(製作がコーエーテクモなのも若干関係あるのかなと)。

とても良くできているので点数は付けられません。ロトの子孫たちに光あれ!!