聖剣伝説3 TRIALS of MANA

題名のゲームをクリアしました。初出はだいぶ前のゲームなのでネタバレ考慮はしません。

自分の聖剣歴は実はとても浅く、これまでクリアしたのは「聖剣伝説2」だけ。あとは全部投げたかスルーした。当時「聖剣伝説3」が出たときは、「聖剣伝説2」自体も菊田さんの音楽も結城さんの絵もとても好きだったのに、なぜかスルーしてしまった。自分には珍しくあまりゲームをプレイしていなかった時期に重なったのではないかと思う。ともあれ、奇跡的なリメイクによってはるかな時を経てプレイできたのは貴重な体験であり、ここに雑ながら感想を記すものである。

さて今回のリメイクのメインはリースであることは明白でした。あの造形は当時のプレイヤーたちを手当たりしだいに魅了して、同人誌やコスプレイヤーの裾野を大いに広げたと言われる伝説のキャラ(伝聞調)。あとでそのブームを知った自分はたいへん悔しく思い、当然主人公に据えてプレイを開始した。印象としては、ちょっとサービスし過ぎではないかな・・っていうか君ってアマゾネスだよね?アマゾネスの振る舞い分かってるの?あ、他人事のようだけど、アンジェラももう少し考えて行動しような?と思いました。前フリここまで。

これは当時のゲーム(特にスクエニ)に良く見られたのだが、どのキャラも主人公、という、ゲームに飢えた我々 vs 長くプレイさせたいメーカーとの対立があり、幸か不幸か、リメイクである本ゲームをそれを忠実に再現していた。なので、良く言えば豪華、悪く言えばなんか中途半端という印象だった。前者は当時はすごかったと思われるし、ここまで豪華なリメイクをされるに至った人気を支えた要因に違いない。しかし、後者が特に顕著なのがシナリオで、RPG の王道的な展開がそれぞれのキャラで展開されるけど、なんかこう、6人全員を立たせるためのシナリオの整合に苦労している様子が見られ、最後まで盛り上がりに欠けた印象は否めない。それぞれ敵を討ち取って目的を達する、というのが6人分あるんだなあと思うと、うおお燃えるぜー的な感情は最後まで湧いてこなかった。

また、全体的にセリフが古めかしいというか、懐かしさあふれるというか、、特にリースがすぐに「もうだめだー」的な泣き言を言ってフェアリーに嗜められ、30秒後には立ち直るという、メリハリに欠ける会話が多かったのも、気分が削がれる一員だった。あと後半になると「お金が貯まって嬉しい」という発言を仲間全員が言い出すのも、「君たちそんなにお金と回復アイテムに苦労してたの??」と萎えた。あとは裏ボスの前に「クラス4になれば倒せる」「ええっクラス4に!?」的なメタ会話があったけど、なんだよクラス4ってそんなのゲーム内のキャラに言わせる必要あります??とか突っ込んでしまった。まあ我ながら野暮なツッコミであり、製作者側としては、オリジナル版の雰囲気を保ちたかったんだろうなと思うことにする。

アクション部分については、比較的易しい難度ながらも、考えなしに殴るだけではボス戦は絶対に負けるというバランスで、聖剣2の発展型で、良くできているなあと感じた。ボスのギミックとか範囲とかの予告があるのはFFXIVっぽくもあったな。操作しないキャラが賢すぎずに程よく戦ってくれるのは良かった。いざとなれば3人を高速で切り替えれば良いし。

んでストーリーの間延び感を補ったのは菊田さんの素晴らしい BGM 群で、ゲーム本体は買わなかったけどサントラは買っていた身としては、2から続く多国籍的な音色に、あーええ曲じゃのう、、胃に効くわ、、という感じでプレイのモチベを保つ一因となってくれた。原曲のイメージを崩さないアレンジも素晴らしかったです。オチはないですが最後にクリア時のメインキャラたちの印象を述べて筆を置くことにします。

リース→プレイ前後で私の中でもっとも印象が変わったのは貴方です。お疲れさまでした。

アンジェラ→最強魔法キャラに育てきれなくてすいません。来世では必ず育てます。

デュラン→最初はどうかなーと思ったけど、ナイトルートで育てた貴方は立派すぎました。回復魔法ありがとう。

フラミーでんでん太鼓もキミもかわえかったで…