これは 沼 Advent Calendar 2018 の 16 日目の記事です。
こんにちは!!最近、ゲーム音楽が流行ってますね!!!ね!!!???
私はファミコン世代ど真ん中で、いわゆるピコピコ音からのゲーム音楽を、その変遷とともに今日まで聴き続けてきました。自分としては、沼にハマっているという感覚はなく、例えるならば、露天風呂に入りながら自然の音を聴いている、という感じです。
どうでもいい前置きはさておき、この記事では、ゲーム音楽について、私自身の楽しみ方をつらつらと列挙します。
作曲者を追う
SNS の発展により、ゲーム音楽の作曲者本人に直接リプライを送ったり、リアルイベントで直接会える機会が増えています。有名なゲームの作曲者は、フリー活動をされる人が多く、メーカーのしがらみがなくなると、露出が多くなる傾向が見受けられます。
古代祐三
言わずと知れたゲーム音楽作曲界のイケメン。自ら生演奏するライブに登場したり、DJ で「ベア・ナックル」や「湾岸ミッドナイト」をかけたり、「ALL ABOUT マイコン BASIC マガジン」など、おっさんばっかり集まるイベントに出没したりと、イベントへの参加機会が多く、直接お姿を拝見したりサインを貰ったりするのには、一番困らない作曲家さんではないでしょうか。Twitter 上での情報発信も盛んなので、情報を追うには、御本人の Twitter アカウントをフォローするのが良いでしょう。
https://twitter.com/yuzokoshiro
すぎやまこういち
自ら指揮棒を振る「ドラクエコンサート」では、直接お姿を拝見できるだけでなく、終了後に握手会を開催するのが恒例行事でした。が、風の噂では、いまは握手会はやっていないようです。それ以外では、プロ団体が演奏するドラクエ演奏会で、話し手として登場されることがあるようです。
植松伸夫
ドッグイヤー・レコーズ代表。スクエニ公式の FF コンサートなどにはほぼ確実に登場します。ここ数年開催されている「BRA BRA FINAL FANTASY」では、全国を回るので、地方のファンにとってはありがたいのではないでしょうか。また、公式ファンクラブである「中くらいのおっさん」では、ファンクラブ会員だけが参加できるイベントが年に数回開催されいます。ここではかなり近い距離でお話を聞けます。なお、このイベントは抽選かつ都内限定です。現在体調を崩されているので心配ですが、ゆっくりと療養して欲しいと思います。
主催しているロック(プログレ?)バンド「Earthbound Papas」は、自分たちではライブを開催したりはせず、呼ばれれば行く、というスタンスで、海外イベントには呼ばれるけど、国内イベントにはさっぱり呼ばれない、という旨の発言をしていましたので、もし国内で開催されたら積極的に行くと吉です。
https://twitter.com/uematsunobuo
光田康典
プロキオン・スタジオ代表。クロノトリガーシリーズのコンサートによく招待されていましたが、近年はゲーム以外のお仕事も多いです。自ら企画する「クロノトリガー」や「ゼノギアス」のコンサートなどで全力を出し切って燃え尽きるパターンが多いように見えるため、ちょっと心配になるお方です。相変わらずイケメンです。
https://twitter.com/YasunoriMitsuda
伊藤賢治
過去はロマサガ関連の演奏会に呼ばれたり主催したりということが多かったのですが、最近はフリーの活動が多く、ゲーム音楽以外のお仕事も手がけられています。なぜか黒い服を着ていることが多い印象があります。
https://twitter.com/itoken0705
祖堅正慶
今をときめくスクエニのコンポーザーと言えばこの方。FF14の音楽は、植松さんリスペクトが強いものもありますが、もちろん祖堅さん独自の音楽も多く、過去のFFとはまた違う多彩っぷりで、新たなFF音楽ファンを増やしていると感じています。Blu-rayのゲーム音楽サントラを何枚も出しているお化けゲームですが、この方の体力と気合があってこそ成り立っていると思います。
https://twitter.com/sokensquareenix
ナムコ系
昔のメーカーにしては珍しくバンドという括りがなかったので、各個人がバラバラに活動するというイメージがあります。近年は、慶野由利子さん、小沢純子さん、川元義徳さん、中潟憲雄さん、大久保博さん、三宅優さんなどが、イベントの露出が多いように見えます。中潟さんは自ら率いるプログレバンド「AQUA POLIS」で、ライブイベントに登場することもありますね。
別枠というわけではないですが、細江慎治さん、佐宗綾子さん、佐野電磁さんといった初代リッジレーサー組(命名はてきとうです)は、スィープレコード関連のイベントでまとめて見られる機会が多かった印象があります。
https://twitter.com/shinji_hosoe
https://twitter.com/ayako_saso
https://twitter.com/AYA_TK3005
なるけみちこ
各所のコンサートやイベントには精力的に参加されているので、見かける機会も多いです。また、同人活動としてオリジナルCD「FEED BACK」シリーズを販売されてたりもします。今年からワイルドアームズ20周年を記念した『Score Re;fire WILD ARMS』というプロジェクトが開始され、ファンが泣いて喜んでいます。
DJ(クラブ)イベントに行く
今のように、ゲーム音楽が、フルオーケストラのような大規模な形態で演奏される以前は、クラブイベントでポツポツと演奏されていたりしていました(本当にポツポツ、という規模ですが…)ので、ゲーム音楽ブームを支えてきた存在の一つだと思います。現在は、あちこちで頻繁に開催されているようなので、正直全部を追うのはとても無理かなと思います。好きな DJ さんやゲームをキーワードにして探してみて下さい。
なお、規模にもよりますが、クラブイベントは数時間に渡ることがほとんどなので、私のようなおっさん達には辛く、立ちっぱなしで聴き続けるのも無理になっているので、興味のあるところをつまみ食いしていくのが良いと思います。また、クラブと聞くと「踊らなきゃならないの?」と思ってしまうかもしれませんが、音楽に合わせて適当に体を揺らすだけでも十分に楽しめますし、それを咎めるような人たちもいない、優しい世界です。なお、大音量が苦手な方は、必ず耳栓を用意してください。ということで、私が過去に参加したことのあるものを少し紹介します。
ペルソナライブでお馴染みの DJ WAKA さん。単体の DJ イベントが開催されたこともありますね。
https://twitter.com/djwaka2018
スーパースィープさんはたま~に開催したりします。「リッジレーサーナイト」はオールドファンには滾るものがありました。またやってくれないかな〜。
川崎で年に数回開催されている「エリアピコピコ88」というイベント。有名な作曲者の方が訪れて、DJ やらをやってたりしています。詳しくは公式ページを。DJ イベントは立ちっぱなしが多いですが、適宜休めたりするので、年齢が高い人たちに優しい仕様となっております
https://twitter.com/picopico88
新宿二丁目で不定期開催されている「新宿VGM倶楽部」というイベントも有るようです。いつか行ってみたいです。
関西方面では大阪で定期的(?)に行われている「VGM-FUN」というイベントがよく私のTLに流れてきます(いつかは行ってみたいものです…)。なお VJ というのは「Visual Jockey」の略で、DJ の演奏に合わせて映像を流す人のことです。裏方的な存在ですが、音楽に映像を合わせるというのはけっこう大変な作業だと思われ、いつも感謝感謝です。
https://twitter.com/hashtag/vgmfun
ライブ・バンド系イベントに行く
DJ イベントと同じく、規模の小さいものは、恐らく全国で数え切れないほど行われていると思います。なぜか規模が小さくても演奏が上手い人が多い傾向がある気がしています。なぜなんでしょうね。
メーカー公式系は、そのゲームの情報を追っていれば、自然と情報が入ってくるのですが、アマチュア主催系は、友人・知人の口コミもあるかと思いますが、基本的にはあまり情報が入ってこないので、能動的に収集していく必要があります。なお、私はいわゆる音ゲーやアイドル系のゲームはほぼ嗜んでおりませんので、そのあたりは割愛しております。
ファルコムjdkバンド(日本ファルコム)
その名の通り、ファルコムの音楽をアレンジして演奏します。ファルコム公式のアレンジバンドは、実は長い歴史があるのですが、メンバー構成もまちまちで、途中で名前が変わったりもしてます。なので、「JDK」から連想するゲームで年齢判定ができます。最新(?)の構成では、「空の軌跡」シリーズからの曲が多い印象ですが、オールドファン向けに「イース」の曲を演奏したりもしてくれます。全体的にファルコムはファン層の年齢シフトを若い方にうまくやったなと思います。
https://twitter.com/nihonfalcom
ZUNTATA(タイトー)
メンバーや弁財天さまモチーフのロゴの変遷はあれど、現存するメーカー公式のサウンドユニットチームとしては最古参ではないでしょうか。現リーダーの石川勝久さんを中心に、イベントやライブなど、精力的に活動されています。Twitter上での情報発信も活発で、活動を追おうと思ったら、いくらでも追えてしまうでしょう。
元メンバーとしては、小倉久佳さんは「小倉久佳音画制作所」名義になってから、イベントで見ることが多くなりました。TAMAYOさんは「BETTA FLASH」の活動を見かける事が多いです。他にも、とにかく関連メンバー数が多いのですが、石川さんの情報発信を追いかければなんとかなる感じです。
https://twitter.com/taito_zuntata
https://twitter.com/Tamayo_Kawamoto
H.(セガ)
「Blinc Spot」とは別の流れで、Hiro 師匠によって「H.」というバンドが結成されました。光吉猛修さんと一緒に色々なイベントに登場し、アルバムなども発売されましたが、最近音沙汰がなく、寂しく思っています。なお、Hiro 師匠は色々なイベントでお見かけします。軽妙なトークもとても面白いです。
https://twitter.com/hiro_h10th
矩形波倶楽部(コナミ)
知名度のわりにメンバーの露出が少なく、オールドファン泣かせだったのですが、最近になって、古川もとあきさんを中心に「HEARTY MUSIC CLUB BAND(ほぼ矩形波倶楽部)」というバンドが結成され、「矩形波倶楽部」時代の曲をライブ演奏したりしています。こちらは東京・大阪で開催されました。ゲストに國府田マリ子さんが来たりもしました。今後の動向が注目されます。
https://twitter.com/MOTOAKIFURUKAWA
https://twitter.com/tenkiamemiya
S.S.T.BAND(セガ)
過去の「S.S.T.BAND」はすでに解散していますが、近年、リーダーの並木晃一さんを中心に「ほぼ S.S.T.BAND」こと「Blind Spot」が結成され、年に数回、昔の曲を中心にライブ演奏をしています。途中でメンバーの脱退などもありましたが、今も都内を中心に活動されています。復活後、アルバムもすでに2枚出ています。
https://www.facebook.com/BlindSpot.Nearly.SSTBand/
https://twitter.com/k_namickey
GAMADELIC(データーイースト)
長らく活動してませんでしたが、数年前に復活しました。復活後は各所のライブイベントで見かけることが多いです。オールドファンで復活を知らない方はぜひ追ってみてください。
crush40
「ソニックアドベンチャー」などの楽曲を超絶演奏と超絶ボーカルで演奏。露出機会はあまり多くないのですが、とにかく圧倒的にパワフルなパフォーマンスで観客を盛り上げるのがとても上手いバンドです。ファンも熱狂的な方が多い印象があります。
演奏会に行く
この界隈はアマチュア主導で盛り上がってきた印象があり、ひとことで演奏会と行っても、形式は多種多様で、フルオーケストラ、吹奏楽、弦楽、コーラス、寸劇、お琴など、多種多様となっております。雰囲気としてはお硬いものが多いので、じっくりと静かに音楽鑑賞したい方におすすめです。
メーカー公式系も増えており、FFシリーズを筆頭に、ロマサガ、ゼル伝、艦これ、グラブル、テイルズ、アトリエ、ネオロマンス、逆裁、モンハン、などなど、多数開催されています。メーカーがお金をかけてくれるので、凄く質の低い演奏会に当たる可能性は低いため、シリーズを追っている方で演奏会未体験の方は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。ゲーム内の音と、目の前の演奏の違いに驚くこと請け合いです。
いったいこういう情報はどうやって集めるの?と迷った方は、とにかく「2083WEB」をオススメします。公式系を始めとして、アマチュア系の一部を含んだ演奏会情報が網羅されてるほか、作曲者のインタビューやグッズ販売、メルマガの発行もしており、文字通りのポータルサイトとなっていますので、まずは巡回をしてみてください。これに加えて、ゲーム音楽の情報につよい Twitter アカウントを片っ端からフォローすれば、ほぼ必要な情報は集められるはずです。沼にハマりたい方は、こちらを軸に、興味の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
以降は私が過去に足を運んだ演奏会について、プロ・アマチュア問わず、つらつらと列挙します。
NJBP(新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団)
BGM という名の通り、プロの奏者が中心になってゲーム音楽を演奏する団体を運営しているという、一風変わった団体です。オールドファン向けの選曲が多いです。演奏会では、トークが長めで演奏曲数がやや少ないかな?という印象がありますが、演奏、編曲ともに、クオリティはとにかく高いです。
なお、この団体は、団体名に「新」がつかない時代が昔ありまして、紆余曲折の上、今の形態になっています。多大な苦労があったかと思いますが、理念を貫き通す姿勢には頭が下がります。
GSJ(GAME SYMPHONY JAPAN)
アイムビレッジ社が主催するゲーム音楽コンサートシリーズの名称。サントリーホールや東京芸術劇場といった豪華なホールが使われることが多い印象です。指揮者の志村さんは、ゲーム、アニメの色々なコンサートに登場することが多く、ファン心理をガッツリ掴んでくるので、観客側は安心して聴くことができます。セガ、SIE といったゲームメーカーとタッグを組んだ演奏曲構成をすることもあるので、好きなゲームの演奏会がこの団体で主催されることがあれば、迷わず足を運ぶことをオススメします。
JAGMO(JApan Game Music Orchestra)
NHKの「シンフォニックゲーマーズ」に登場したこともあり、ゲーム音楽ファンの間では、恐らく一番名の通っているゲーム音楽演奏団体だと思われます。クロノやMOTHERシリーズといったメジャーどころを中心とした構成が多い印象です。メディアへの露出機会が多く、パトロネージュ制度を導入してたりするので、ゲーム音楽団体としては先鋭的な印象があります。ちなみに NJBP の前身団体 JBP から派生(?)した団体でもあります。詳しくは両者のホームページを確認してみて下さい。
私は一回目の演奏会にいらっしゃったコンサートクイーン(?)の存在が忘れられません。。
BRA★BRA FINAL FANTASY
FF シリーズの曲をブラスバンド(吹奏楽)形式で演奏、しかも全国ツアーを毎年やっている、スクエニ主催の豪華なシリーズです。演奏は「シエナ・ウィンド・オーケストラ」という、超有名なプロ団体がするため、品質はとても高いです。ブラスバンドでこんな音が出るんだ!?という驚きがあります。指揮者の栗田さんは見た目はゴツいですが結構お茶目なところもあります。なお、先に書いたとおり、植松さんが体調不良のために休養中なので、来年開催されるかは不明です。
http://www.square-enix.co.jp/music/sem/page/brabraff/portal/
FCB(FamiComBand)
オールドファン向けの演奏におけるアマチュア団体の老舗で、とにかくその筋の人たちに人気があります。週刊ファミ通のみずしな先生のマンガにも載ったことがあるので、認知度は高いと思われます(ちなみに私も先生のマンガで初めて知りました)。高い演奏技術と高い寸劇技術と客側のマニアックさが相まって、毎回カオスな演奏会になります。他のアマチュア団体も、いろいろと寸劇をすることがありますが、この団体の寸劇は、シュールさと本気度で他の追随を許さないレベルになっています。なぜここまでするのでしょうかね?なお、演奏会のボリュームが凄くて時間がかなり長いので、演奏会に行くときは、座布団を持っていくと吉です。
リトルジャックオーケストラ
アマチュアの老舗の団体の一つであり、人気が高いです。GSJ の志村さんが指揮をされています。ドラクエ、FF などのスクエニを中心とした重厚な演奏会が多い印象があります(過去の演奏会ではオムニバス形式の時もありました)。
敢えてここに書きますが、みなとみらいホールのパイプオルガンを使った「妖星乱舞」はとても迫力ありましたので再演希望です。
GAME バンド(Game Addict's Music Ensemble)
意外と歴史の長いアマチュア演奏団体の一つ。寸劇を積極的に採り入れてますが、なぜそこまでやる?と思うレベルで観客を盛り上げます。演奏者以外に寸劇する人が多いのが FCB さんとは一味違う印象です。
Cosmosky Orchestra
歴史の長いアマチュア演奏団体の一つ。第一回目の演奏会からかなり気合の入った宣伝とプログラム構成で、アマチュア団体と言えど、なんかところどころにプロっぽさを感じる雰囲気がありました。アマチュアとしては豪華な構成と特徴的な MC で演奏会を盛り上げます。
ちなみに先出の「2083」代表の齋藤(だよたん)さんは、こちらの団体の出身?です。
MUSICエンジン
団体としての歴史は浅いのですが、「エストポリス伝記II」「幻想水滸伝」「UNDERTALE」といったコアなゲームを中心に、高い演奏レベルでファン層を一気に拡大している印象があります。今後要注目です。
なお、主宰の河合さんと Melodies of Crystal を企画されている大澤さんは、かつて「Ensemble Game Classica」というアマチュア団体で、マニアックなゲームの音楽の演奏をされていたこともあり、私的には歴史を感じるお二方です。
NES BAND
ファミコンの音楽を、ファミコンの実機でする、という、字面では何言ってんだ的な印象を与えますが、実際やってることはそのままで、要するにファミコンの4ch音源を、それぞれ一人ずつが担当して、ファミコンの実機で演奏してくれます。あまりにも無謀な人力シーケンサーが織りなすファミコン音源のハーモニーには、必ず感動を覚えるはずです。ぜひ生演奏?を体験してみてほしいです。
TMM(The Music Mages)
エレクトーンの達人たちがゲーム音楽を演奏するという、他とは一線を画す、唯一無二の団体です。演奏会の規模は大きくありませんが、目の前で超絶技工を見せてくれます。エレクトーンで一人でこんなに音が出せるんだと感動します。ちなみに歴史は意外と長いです。
II魂
ゲーム音楽演奏団体のブルーオーシャン、あるいは特異点、あるいはラグランジュポイントを我が物顔でひた走るアマチュア団体です。演奏会のプログラムを見ればわかりますが、なぜこんなマイナーな曲を演奏するの??という曲ばかり演奏されます。演奏したいから演奏したいんだ!!という気合をひしひしと感じます(ちなみに演奏会自体は終始和やかです)。普通の演奏会が物足りない体になったら、こちらをオススメします。
ゲーム音楽イベントに行く
メーカー公式のゲーム音楽イベント、というものはほぼ無いので、やはりこのへんは同人系になってしまいます。
M3(Music Media-Mix Market)
同人音楽イベントの一つ。ゲーム音楽に特化したものではないですが、ゲーム音楽の頒布物が多い印象です。私は残念ながら行ったことがないのですが、一度行ってみたいですね。。
東京ゲーム音楽ショー
ゲーム音楽の作曲者さんが多数集うという、唯一無二のイベント。本当に作曲者が目の前に現れ、サインやら対話やらを楽しめるという、ファンにとっては涙モノの体験ができます。名物の入場セルフモギリを始めとして、まったりとした雰囲気の中で、トークイベントやミニライブなども楽しめます。過去には題字を手がけた方によるお習字ブースもあったりしました。ゲーム音楽ファンでこのイベントに行かないのは実にもったいないと思います。なお来年も開催予定で、現在チケット発売中です。
http://www.88nite.com/tgms2019/
収集する
いわゆるコレクターと呼ばれる方々は、世界中どこにでも存在しますが、ゲーム音楽とて例外ではありません。「まんだらけ」のショーケースに入れられた「がんばれゴエモン」シリーズのCDの値段を見て驚愕した方もいらっしゃるのではないでしょうか。その収集にあたっては、かつて「BOOK OFF」「ヤフオク」などで、壮絶な戦いが繰り返されてきました。現在では「メルカリ」に移行したのでしょうか。。私はすでに退役したので、多くは語りませんが、将来も戦いが途絶えることはないでしょう。
過去はさておき、現在、いわゆるゲーム音楽CDは、配信全盛の世の中にあっても、根強く発売され続けています。好きな音楽を形として手元に残しておきたい、というのは、コレクター素養のある人には避けられない心理であり、ゲーム音楽系のCDは、気づくとすぐに廃盤になってしまうので、好きなゲーム音楽のCDが発売されたら迷わず確保しましょう。
メーカー公式系では、自社でのショッピングサイトにCDを置いているところが多数で、特にスクエニが強い印象があります(個人的には任天堂がないのが寂しいところです)。スクエニは、FF14のサントラから、媒体として Blu-ray を積極的に採用しており、音楽と映像が一体化した、新しいサントラの形を作り上げつつあります。Blu-ray から楽曲の mp3 をダウンロードできるというのも革新的です。
https://store.jp.square-enix.com/
https://www.e-capcom.com/shop/default.aspx
SweepRecord
スーパースィープ社によるレーベル。オールドファン向けの作品が多いです。公式ページでだいたい事は足りるのですが、各イベント会場で販売していることも多いです。CDを購入するとたいてい佐宗さんの猫のポストカードがもらえます。
クラリスレコード
数年前に誕生した、かなりコアなオールドファン向けのレーベル。ケムコ、サン電子、NMKなど、渋いところをついてくるラインナップがたまりません。
https://claricedisc.shop-pro.jp/
EGG MUSIC RECORDS
EGG というレトロゲーム配信サイト内のレーベルで、コアなレトロゲームファンに特化したラインナップです。どれもわりと生産数が少ない印象があります。
http://ac-mall.jp/genre-cd_emusic
聴きまくる
一昔前は音楽ファイルのダウンロード販売しかなかったのですが、近年、定額配信が広まり、ずーっと聴き続けることもできる時代になりました。現状では、ゲーム音楽の扱いは限定的なので、とにかくこのゲームの音楽を全部聞きたい!という人にはおすすめしづらいです。各サイトで扱われる楽曲の選定基準は不明ですが、SCE、ファルコム、タイトー、セガ、ガストといったところが定番のようです。
https://www.apple.com/jp/apple-music/
研究する
ここに最近は、ゲーム音楽の歴史や楽曲について研究する流れも出てきています。自分はあまり得意ではないのですが、識者の皆様の解説は素晴らしいものがあります。
Diggin In The Carts
海外発祥の、日本のゲーム音楽を研究する記事です。映像には、露出機会が少ない日本のゲーム音楽作曲者が多数出ており、なぜこれが海外発祥なのか?という疑問が残るレベルです。
http://www.redbullmusicacademy.jp/jp/magazine/diggin-in-the-carts-trailer-release
hally さん
日本と海外のゲーム音楽史を研究されている方。日本のみならず、海外のゲーム音楽史も研究しているのは、この方くらいではないでしょうか?その深い知識を自らの著書内などで余すところなく披露しつつ、自らも音源を駆使した演奏を行うという、実にアカデミック&マニアックな方です。あとイケメンです。
じーくどらむすさん
ゲーム音楽のインタラクティブ性という点に着目して、実に深い記事を書かれる方です。一度記事を読めば、ゲーム音楽の奥の深さと、新しい可能性を感じることができるでしょう。
トライノート
「ゲーム音楽を研究する」という目的そのままズバリのゼミが存在します。メンバーの研究成果を定期的に発表する場があるようです。ゲスト見学を募集していることがありますので、気軽に参加できそうな点もポイントが高いですね。
自分で演奏する
ニコ動を発祥とした「演奏してみた系」は、SNS 時代にあっても TL などでで頻繁に見かけることが多く、「ゲーム音楽を演奏したい」という素直な動機から発する流れは、どの時代になっても変わらないものだと思います。
ゲー音部
正式名称は「ゲーム音楽を愛するあまり演奏しちゃったりする部族」だそうです。活動内容は、伝聞帳でしか存じませんが、主にオールドゲームをみんなで演奏しまくるという、実に欲望に忠実な素晴らしいものになっています。関東だけでなく、関西、札幌、新潟と行った場所にも部が存在しているようです。見学・入部なども気軽にできるみたいです。
https://sites.google.com/site/geonbu/home
受動的に発掘する
具体的には書きませんが、例の「みんなで決める」系は、自分の知らない音楽を知るという意味では、興味深い結果が出ていることが多いです。オールドゲーマーが選んできたと思われる超有名曲が、ランキングからだんだん減ってきているのが印象的です。なお、集計動画などは、権利的にはほぼアウトと思われるので、取扱には十分注意しましょう。
ということで、今回の記事は以上となります。ゲーム音楽に少しでも興味があれば、この中からご自分にあった沼を探し初めていただけたりしたら幸いです。